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30話 森崎家

last update Tanggal publikasi: 2026-02-19 08:25:50

やっぱり何度調べても、高嶺遼大の言うサロン・ド・オーキッドの裏の顔は出て来ない。表向きの耳触りの良い事しか、ネット上には載っていない。

(まぁ、当たり前よね……)

そう思いながら私は溜息をつく。ここから先、どうやって加山良江と接触するか。そして愛沢くるみを追い詰めて行くか。

キーワードは“サロン・ド・オーキッド”だろう。

今はまだ仮定の話だけれど。

加山良江があんなふうに周囲を気にしながらサロン・ド・オーキッドに入ったのだから、後ろめたいものがあるんだろう。

私たちが仮定した話が事実だと確認しなければ、話が前には進まない。どうやって加山良江の現状を調べるか……。

「燈」

呼ばれて振り向く。高嶺遼大が手にコーヒーを持っていた。

「ほら、飲んで。難しい顔してるぞ」

そう言われて苦笑いする。高嶺遼大は私の横に座ると言う。

「加山良江に関しては一旦、俺に任せて貰っても良い?」

そう聞かれて私は高嶺遼大を見る。

「当てがあるの?」

そう聞くと高嶺遼大が頷く。

「まぁね。だって俺、森崎家の長男だぜ? 一応」

そう言われて笑う。

「そう言えばそうだったわね」

私がそう言うと高嶺遼大が少し溜息をつく
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